グロッチ・ストーリー〜心の闇物語〜

□動き出した闇の力
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時計台から吹き飛ばされた2人は、時計台から離れた場所で倒れていた。
「おいっ、カネコさん。大丈夫か。」

「うう…。」

「いかん。すぐに病院に運べ。おいっ、そっちの少年はどうだ。」

「こっちも、意識がない状態です。」

「よし、2人とも運ぶぞ。」

傷だらけの2人を見て、町人は騒然となっていた。

そして、まもなくして救急車がきて、2人は運ばれた。





「うーん?」
ブンブンは重い瞼をなんとか開けた。すると、目の前には木の天井があった。
「えっ?」

ブンブンは慌てて体を起き上がらせた。そして、周りの景色を見て驚いた。


なんと、小さな部屋の中、しかも、ベッドの上で眠っていたのだ。






「あら、やっと目覚めたの?」
誰かが突然ブンブンの横から話しかけてきた。その為、慌ててブンブンが横を見た。するとそこには、同じ歳くらいの1人の女性が立っていた。
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