死神

□悲シイ記憶
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「ウルキオラー?

どこにいるの??」

私は、ウルキオラの付き人。
なんだっけ。ラスノーチェス・・・?
ここの名前なんて知らない。
というより、私には昔の記憶はなくて。
私の記憶は、藍染様がここを支配し始めたころからの記憶しかない。
もっと、ずっと前から、ここにいた気がするのに・・・。

今、なんでウルキオラを探してるかって言うと。
絶対、ウルキオラなら記憶を失う前の私のこと、知ってると思うから。

「ウールーキーオーラーーー」

いないんだよね。どこにいるんだろう。
ここ、広すぎ。

「うるさい」
「あ、いたっ!発見!ウルキオラ★」
「お前はよくしゃべるな・・・」
「それが取り柄ですから!」

最近、ウルキオラはよく考え事をしてる。
クロサキイチゴ って人間。あれ?死神だったっけ? が、原因らしい。
もう少し、付き人にもいろいろ話してくれればいいのに!

付き人って言ってるんだけどね。
実は、私ウルキオラのこと好きなんだよね。
叶わぬ恋 だけどね。


「ウルキオラ?」
「なんだ」
「ウルキオラはさぁ。記憶失う前の
私を知ってる?」
「何故、記憶が無いと思うんだ?」
「そりゃあ、藍染様がいらっしゃるより前の記憶がないもの」
「お前は、藍染様が作ったのだ と言えば、納得するのか?」
「ううん。それは絶対違うもの」
「なぜだ?記憶がないのなら・・・」
「もっと、ずっと前から。ウルキオラのこと知ってる気がするの。気がするだけなんだけどね」

一瞬、ウルキオラの表情が歪んだ気がした。
きっと気のせい。
ウルキオラは無表情だもん。

「何故、自分の過去を探るんだ?
その過去が、想像もできないような悲惨な過去だったらどうするつもりだ?」

そんなこと、思ったことなかった。
ただ、記憶がないから知りたいだけ。
ウルキオラが、そんなこというなんて・・・。

「それでもいいの。自分が知りたいだけだから」


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