新撰組連載

□はじまり
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どこにでもいる普通の女子高生。
私の名前は相馬奈美(ソウマナミ)

好きな教科は国語と社会。
嫌いな教科は数学と理科。
あぁ、完璧に文系だねと、周りからよく言われる。
社会が好きと言っても、歴史が好きなだけで、地理は好きじゃない。
歴史も戦国時代は苦手。好きなのは幕末。

高校1年生。普通科に通ってる。
とくに将来の夢は無い。
安定しているという理由で、公務員にでもなろうかと思ってる。

で。
今私は、京都の霊山に来ている。
夏休みで、帰宅部の私は正直暇で、
なにもすることがないから、
大好きな幕末の資料館でも見に行こうということでここにきた。
「霊山歴史館」
入ると、資料館どくとくの雰囲気が漂う。
幕末の志士たちの生きざまを描いた映像などが映し出され、さまざまな資料が並ぶ。

そこに、とある文字が目につく。


―――新撰組


近藤勇、土方歳三、沖田総司。

見つけた。と、私は思った。
ここに来た目的は、はなから新撰組だったのだ。

新撰組が大好きだと自負しているが、とくに歴史をしっているわけじゃない。
ただ、なんというか、あの素晴らしい生きざまを見たり聞いたりしているうちに、惹かれていったのだ。

そりゃあ、大まかな歴史は知ってる。
池田屋事件とか、戊辰戦争とか。
ただ、マニアックな人みたいに、年号とか、そういうのは分からない。
もっと知りたい。そういう思いもあってここに来たのかもしれない。


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