銀魂

□一度だけの口づけを。
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夏休みだ夏休みだと世間はほざいているが
夏休みがあるのは基本、学生だけだ。
社会人に夏休みは基本、存在しない。
例外はニートだよな。うん。
ニートよ永久になれ。

さあ、本題だ。
意味のわからない御託を並べるつもりは全く無い。
俺の口数が多いのは
そもそも夏が原因なのだから。

「おーきたっ」
「なんでィ、デブ」
「デ…でぶじゃないもんっ」
「で、デブが何の用で?」
「夏ですよっ!花火お祭り金魚すくい!」
「デブはデブなりに豚狩りしてろィ。なんだ、金魚すくって食べるつもりだった!?あー怖い怖い!」
「…」

いじりすぎたか?

なんて微塵にも思ってないが。
「沖田、今日口数多いね」
「いつもとかわらねーよコノヤロー」
「ううん!多いね!絶対」
「もう黙ってろィ」

夏はお前が生まれた季節。
何をしたら喜ぶのか
毎年悩んで。


結局



一度だけの口づけを。
いびりに耐えてるお前の涙さえいとおしい。


(沖田って、意外と優しいんだよね)
(なんて言ったらお前の体の穴もう一つ増やすぞ)
(はい。言ってませんごめんなさい!)


090728


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