ポケモントレース
ポケモンの遺伝子をトレーサーを媒介して人間の遺伝子にダイブさせ、一時的にそのポケモンの形質を具現化させること。
尚、その状態で行う格闘技をトレースバトルと呼び、その格闘技の選手のことをポケモントレーサーと呼ぶ。
出典：ポケペディア
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え、この世界について知りたい？
そうだね…とりあえず君達が見た事の無い世界とでも言っておこうか。
ポケットモンスターの事は知ってるんでしょう？君達が知ってるその世界から大体100年くらいの時が過ぎ去った世界さ。
ねぇ、話は変わるけどさ、君はパラレルワールドって言葉を聞いた事があるかな。
…あぁ、聞いた事はあるけれど詳しくは知らない、か。それじゃあ簡単に説明しよう。
ここに一枚のコインがある。これを指で今から弾き飛ばそうと思うんだけど、その結果が二つあるのは分かるね？つまり今ここには二つの未来が存在してるんだ。これをシュレジンガーの猫って言うんだけど…あぁゴメン。この話はまた今度にしよう。
…さぁ、表が出た。分かるかな？今ボク達は二つある内のその一つの未来にやってきたんだ。ここで一つ疑問が生まれる。ボク達が行きつけなかった方の未来はどこに消えたのか、という疑問だ。
…え？「消えたも何も未来は"此処"じゃないか」って？それは言わないでくれよ。話が終わっちゃうでしょう？
話を戻そう。結果から言うと今現在二つの未来は同時に存在しているんだ。
パラレルワールドは平行世界なんて言葉で置き換えられたりするのだけれど、その言葉通り二つの未来は同時に進行しているんだよ。
…まぁ、あくまでも平行で在るが故にボク達はその片方の未来には干渉も侵食もできないんだけどね。だって平行な直線はどこまで延びても決して交わらないだろう？それと同じ事さ。
そろそろボクが言いたい事、分かってくれたんじゃないかな？そう、ここは君達が知っている世界から枝分かれしていった一つの終着点なんだ。海岸の砂の一粒の様に無数に在る中の一つ。それがボクらが生きるこの世界。
粗方分かってくれたかい？今日はこれくらいにしておこうか。……ん？あぁ、「お前は誰か」……真っ当な質問だね。
…悪いけども、その質問は保留にしておいてくれないかな。君がこの世界を辿っていけばいずれまた会えるさ。
その時を、楽しみにしているよ。それじゃあ。また。
（注：株式会社マサキネットワークスカンパニーという団体はフィクションです。全力で嘘っぱちです。）