FANTASY STORY

□王子様と婚姻を
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『ちょっと!あんたどこでこんなイケメン外人捕まえたのよー!?』

肩を掴みグラグラと揺らしながら、お母さんが興奮気味に聞いてくる。


「…捕まえたっていうか…」


道、教えてあげただけなんだけど…






―――――――――――
―――――――――


それは昨日の夕方のこと。

帰宅路を歩いていたあたしの目に、それは見事な金髪の男の姿が飛び込んできて

金髪なんて不良に違いない!!


なんて安直な思考に至ったあたしは

《関わるな》
という防衛本能を働かせ大人しくそいつの横を足速に通り過ぎた。


…んだけど

のどかな街で育ったあたしは金髪のにーちゃんなんて見たことなくて、
そんな髪型になんかしちゃう奴の顔が見てみたい!!
とゆう好奇心に勝てずでちらっと顔を見てしまったのだ。

すると、あたしの目に映ったのはお美しい顔した外人さんで…


その外人さんは何か困ってるのか、紙を見ながらキョロキョロと辺りを見回していて


「え…えくすきゅーずみぃ!?」

と緊張混じりに私から話かけたんだ。




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