FANTASY STORY
□王子様と婚姻を
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道に迷ってたその外人さんに目的地の書かれた地図を借りて、そこに案内してあげた…
ただそれだけ…なんだけどなー
人助けしてまさか…求婚されるなんて…
「嘘でしょ…」
昨日助けた外人さん、とここで土下座してる外人さんは同一人物で、いきなりあたしにプロポーズしてきて、さらに王子だと言ってきて―…
てか、何王子とか!?
いや外見は王子に見えなくもないけど。
国の名前だって知らないし!
つーか、いきなりプロポーズって何よ!!?
「あーもう!!…なにを理由に結婚とか言い出したか…言ってみろ!!」
考えても無駄だと結論したあたしは、ダンっと机に足を乗せ(お行儀悪!!)自称王子に詰め寄る。
だって心当たりがない。
あたしが世間から見ても、かなりの美少女で一目惚れしたとかなら分からなくもないけど…
自分で言って悲しくなるけど、普通なのよ!!
どっからどう見ても!!
顔は丸いし鼻も高くない、目が二重なのが救いな位で、あとは全て普通!!
人混みに紛れたら分かんなくなる感じの女だと思う!
「これのどこを見ていいと…」
『笑顔が』
「へ?」
『笑顔が可愛いと思ったんだ』
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