オリジナルBL...お題文
□本心はいつも闇に紛れて…
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お前がいない夜は
眠れなくて…
お前がいない日は
満たされなくて……
【本心はいつも闇に紛れて…】
『博士はさ…本当に俺の事好きなの?』
愛情表現が歪んでいる俺は
いつも、不安にさせる。
問いに答えずに、答えられずに何日も家を開けた。
アイツは、居間で俺の帰りをずっと待っている。
俺は、それを知っていて家に帰らずにいた。
家に帰らず仕事に追われ、アイツじゃない奴を抱いたりして
満たされることの無い心の空洞を、埋めようとしていた。
家に帰れば、アイツは頬杖をついて、溜息を吐きながら俺に
「おかえり」
とたった一言言って、部屋へと帰っていく。
特にイラ付いている日は、そのまま腕を引き寄せて嫌がるアイツを無理矢理抱いたりもした。