text「parallel」

□鉄道「変」
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S「ちょっとアンタ、こっち来てもらえる?さ、入って入って」
M「何?もう私を犯人扱いするのかい?」
S「いやいや、してないしてない。とりあえず話は聞かないと。ほら、君も入って」
JK「えー。痴漢と一緒に入るのぉー」
M「私は痴漢などしていない!」

・・・鉄道警察内・・・・・

K「まずは名前を訊かせてもらおうか」
JK「やーん。カッコいい!ねえねえ、名前言うからぁ、お兄さんの名前も教えてv」
K「・・・・キンタローだ」
S「で、そっちのアンタは?」
M「人に名を尋ねる時は、まず自分から名乗りたまえ。私はマジックだ」
S「・・・チッ。シンタローだよ」
M「ほお。シンタローね・・・ふむ」
S「なんだよ、なんか文句あんのかよ!」
M「いやあ、ないよ。あ、そうではないな。ある事はあるよ。そうそう」
S「勿体ぶるんじゃねえよ」
M「まあ、そうせっかちにならずとも。せっかく知り合いになれたんだからv」
S「ちょっと待て!なんだそりゃ!?てめえは、容疑者だぞ!分かってんのか!?」
M「あー、そうだよ、ソレソレ。私は天地神明にかけて、犯人じゃないから。君、どうして私が犯人だと思うのかね?」
JK「えー、アタシの後ろにいて、オジサン、やたらとニヤニヤしてたじゃん」
M「ああ、それは君に対してじゃないよ。残念ながらね☆」←ウインク
S「てめえ、やっぱアヤシーじゃねえか!っつか、アンタ、いっつも朝の混雑時に駅にいるよな!その割に通勤じゃねえみたいだし!おい、キンタロー。コイツの荷物調べたか?」
K「財布と携帯しかないようだ」
S「携帯の中身にヘンな写真とかなかったか?」
K「今から見るところだ」
M「なんだい、シンちゃん。そんなに私の事が気になるのかい?いいとも、見せてあげるよ。ああ、ついでに身分証も出した方がいいね」
S「おう、素直じゃないか・・・って、なんで俺がアンタに『シンちゃん』なんて呼ばれなきゃなんないんだ!」
M「えー、お前と私の仲じゃないかv」
S「はあっ?どんな仲っつーの!俺はアンタの事なんか全然知らねーんだからな!さっさと財布貸せ!」
M「もう、怒りんぼさんwハイ、どうぞ」
S(ごそごそ)「なんだ、この黒いカード」
M「ブラックカードだよ。信用ないと貰えないカードなんだけど」
JK「え!オジサン、すごいじゃん!」
S「・・・・・・」
M「戦車も買えちゃうよw」
S「ケッ。使えねえモン買えても、ぜーんぜん、羨ましくねーよ。俺のカードは毎月5日は5%引きだ。そっちの方がよっぽどいいぜ」
M「ウフ。その通りだね。シンちゃんv」
K「・・・シンタロー・・・。やはり、これはお前も見ておいた方がいいかもしれん」
S「ん?なに、携帯?・・・って、アンタの携帯、スーツと揃えてるのかよ、気持ち悪いなあ」
M「世界で一台だけだヨ」
S「へーへー・・・。(携帯を見る)げええええええええええええええええええええ!」
JK「お兄さん、どーしたの?(覗く)やだあ!何これ!」
M「私のラブリー・エンジェルだよ」
S「なあぁぁにがラブリーエンジェルだ!この変態!俺じゃねえか!」
M「そうだよ。私は毎日毎日お月様に祈りを捧げていたんだ。御徒町の天使と話せる時がくるようにってw」
JK「オジサン、そっちの人だったの!?」
M「違うよ!シンちゃん限定なんだ、私は!ああ、今、こんな所にいるけどね。私は幸せに満ち溢れているよ!シンちゃんと二人で・・・」
S「二人じゃねー!ココ、ココ、他に二人もいるだろーが!」
M「ああ・・・それにね。今日は天使が私の背中を押してくれてね・・・」
S「そりゃ、満員電車に突っ込む時に、アンタがデカくて目立つからだよ!」
JK「え?もしかして、それでオジサン、ニヤニヤしてたの?」
M「うふ」
S「うわあああああああ!ヤメテ!マジ、勘弁!」
JK「なんだー、ちぇー。じゃあ、アタシ、触られ損じゃん!」
M「悪いねえ・・・でも、君、覚えてない?君の周りで私より背の低い男はいなかったかい?」
JK「どういうこと?」
M「あのね。私は君よりもうんと背が高いから、君のお尻には手が届かないんだよ。ホラ。私の手は、ちょうどシンちゃんのお尻ぐらいに・・・(ナデナデ)」
S「ぎゃあああああ!触んな!変態!てめえ、訴えてやる!」
M「おお、受けて立つよ。だから、連絡先を教えてくれたまえ。まずはメールアドレスは?」
S「てめえええええ!」
ドカッバキッ!!!
K「シンタロー・・・それ以上はやめておけ、過剰防衛になる」
JK「オジサン、血が出てるよ。って・・・笑ってるの・・・?」
M「ふふ、シンちゃんの愛の鞭・・・・」
S「いやああああ・・・!」

・・・・終わる。
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