text「parallel」
□悪魔の食卓
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バイト先の美奈子さんは胸が大きい。
居酒屋の制服の上着は着物みたいになっていて、美奈子さんのボリュームのありすぎる胸で、下に着ているTシャツの、はち切れそうな皺が妙にエロい。
今、それが俺の真下にあって、っていうか、股間に触れそうで。
っくちゅっ。
「ン・・・・」
気持ち良くて目が覚めた。
ボロアパートの薄いガラスは、夏の日差しを全く遮る事がないから、目覚まし時計よりも強力だ。
熱い。
股間に、じんじんと熱が集中している。
ああ、美奈子さんは夢だった・・・。
でも気持ちがいい。
ちゅ・・・。ぷちゅっ。
「あ・・・」
声が漏れて、俺はハッとなった。
仰向けで顔を上げると、股間に見慣れた金色の頭。
それが、ゆっくりと上下している。
あ・・・ああ・・・・・!
驚きに、声も出ない。
いや、出しちゃマズイんだが。
「て・・・てめ。何、してんだ・・・よ?」
声を押し殺して尋ねたが、返答はない。
というか、奴の口は塞がってるわけで。
じゅるっ!
「ふぅん!」
一際強く吸われて、俺は、どくんと震えて。
はあはあはあ・・・・。
出してしまった。
悪魔の口ん中に。