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□してみましょう
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情事の経験が全くない陸遜とたぬたんは、寝台の上で向き合って互いに下を向いて照れながら言葉を交わしていた。
「その、痛くしてしまったらすみません」
「私も、気を悪くさせたらごめんね」
とても今から始めようとしているようには見えない。緊張が少しでも解せるようにと、陸遜は大きく深呼吸した。
「……では」
「……うん」
たぬたんの小さな頷きを合図に陸遜は彼女の両手を握って口付けをした。1回しただけで恥ずかしくて体が熱くなる。だが、それと同時にじんわりと幸せを感じた。
キュッと目を閉じていたたぬたんは今度は自分からというように軽く口付ける。
子どものようなそれを何度か繰り返した後、陸遜はたぬたんの服に手を掛けた。胸の高鳴りに気付いてしまうのではないかと焦り、手が震えてしまう。たぬたんは少しだけ笑い、彼の手に自分の手を添えた。
「すみません……」
女性の方が度胸があるというのは本当だと感じる。上を脱がし終えると、少し焼けた腕と対照的な白い胸が現れた。
「とても白いですね」
「陸遜はお腹が焼けてるの?」
「変わった焼け方ですよね」
くすりと笑い、たぬたんの胸が曝け出されていることを忘れて僅かに和む。それが終了すると、陸遜はたぬたんの胸にそっと触れた。滑らかなその肌は、初めての彼を昂ぶらせた。
「たぬたん殿、気持ちいいですか?」
乳房を捏ね回し、緊張しながら聞く陸遜。たぬたんは彼の腕を掴み、こくこくと頷いた。
「うん……擽ったいけど、気持ちいい」
しばらく乳房を触っていたが、胸に顔を近付けてそれをくわえ舐め始めた。
「んっ」
段々と唾液で濡れたそれはプクッと立った。
「舐めると硬くなるのですね」
「そ、そうなんだ」
「触ったら分かります」
陸遜はたぬたんの手を彼女の乳房に導き触らせた。そこに指が当たる度に反応する。
「本当だ……んっ」
甘い感じの声に誘われてか、陸遜は頬を赤くした。
「何だかたぬたん殿、自慰をしているみたいです」
「やあっ、陸遜がさせたんじゃない」
「自慰」という厭らしい単語にたぬたんも顔を赤くする。それを見て陸遜はある願望が生まれた。
「たぬたん殿、貴女の自慰が見たいです」
「え」
唐突に何ということを言うんだこの軍師はとたぬたんは目を大きく開いた。
「いや、あの……私したことないんだけど」
「大丈夫です、私知ってますから!聞けば女性が快感を得る時は花芯を擦るとか」
「何でそんなことを知ってるの……?」
「女性遊びの激しい凌統殿が前に教えてくれました」
「へ、へぇ……」
「してもらえませんか?」
情事を開始した時より若干張り切りを感じるのは男性の本能だろうか。たぬたんは首を横にぶんぶんと振った。
「そ、そんなの恥ずかしくてできないよ」
「だったら私も一緒にします」
「!?冗談を……」
冗談などではなく、陸遜は下の着物を脱いだ。男性ながら白く細い足が出る。しかし、それ以上に目の行く場所を見てしまい、たぬたんは更に顔を赤くした。
「あ、り、陸遜の……ちょっと勃ってる」
「好きな女性の裸を見たんですから、と、当然です」
互いが恥ずかしがりもじもじし出す。
「私も自慰などあまりしたことがありませんが……大丈夫ですよ」
「私、するって一言も言ってないんだけど」
「気持ち良くなりたくないんですか?」
肯定するのが恥ずかしいことを聞いてくる。しかし、口で言わずとも先程から僅かに腰が揺れている。
「(陸遜に触ってもらいたいなんて言えない)」
戸惑っていると陸遜が手を延ばしてきて、たぬたんの指を花芯に当てさせ振動させた。
「花芯はここですよ」
「やっあぁ」
快楽の波が突然押し寄せてきて、たぬたんは肩を大きく揺らした。
「どんな感じですか?」
「んあ、へ、変な感じ……あっあっ」
腰が少しずつ引けてきて壁にぶつかる。それ以上は下がれずに自分で自分を追い詰めてしまったが、陸遜が手をそっと離してもたぬたんは指を動かしていた。
「あぁん、指、止まらないっ……」
その様子を見ながら陸遜も男根を抜き始めた。