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□変わり者集団の国につき
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魏の武将を務めているたぬたんと申します。自慢になりますが、私、他の武将さん方とは大変良いお付き合いをしています。
優しく義を重んじる方ばかりなので、皆目標とし、日々精進しています。今日はその武将方々を紹介させて頂きます。
始めは我ら曹魏の殿、曹操様。国の育て方をよく知っていらっしゃるため、今最も進んでいる国はここなんです。
人望もとても篤く、必ず天下をお取りになるでしょう、素晴らしい方です。
ですが……
「やはり二喬を傍に置きたいのう」
二喬というのは敵国である呉の姉妹でとても美人なんだそうです。しかし人妻、しかも幼い。
人妻好きのロリコン
これだけ聞くと只の危険なオヤジにしか聞こえませんね。それでも殿なんです。
次に殿の子息、曹丕様。殿と似て美男なお方です。
冷静な判断を下し、着々と力をつけておられます。ここだけの話、奥方の甄姫様にベタ惚れです。
ですが……
「フン、使えん者は斬り捨てるのみだ。たぬたん、お前も例外ではないぞ」
鬼畜です、相当鬼畜です
将来曹操様の後を継いで大丈夫なのか時々不安になります。
奥方である甄姫様。元は敵国の方でしたが、曹丕様に見初められ魏に仕えています。
美しい人で笛がとても上手です。子煩悩なのか、(背が)小さい私を可愛がって下さいます。
ですが……
夫に続きかなりのSです
いわゆる女王様?ある意味、最強夫婦かもしれません。
曹丕様と何気に仲が良いのは曹魏の頭脳、司馬懿さん。
彼の意表を突く策で、幾度も勝利を手にしてきました。彼には口癖があり「馬鹿めがっ!」と言います。
正直「わかめがっ!」と聞こえて仕方がありません
そして究極のヘタレです。
殿の護衛役として二人の人がいます。典韋さんと許チョさん。
殿の事を1番に考えている優しい人達です。
デカぶつです
間にいる殿が潰れないかと本気で心配になります。良い意味では力持ちですが。
殿の親戚にあたる夏侯惇さん。
左目は戦の時に失ってしまい、眼帯をしています。その時のグロい話もあるのですが……興味を持った人は自分で調べてみて下さいね。あと世話好きです。
殿が大好きです
危険な香りが漂ってきますね。
その彼を想っているのが従兄弟である夏侯淵さん。
弓の使い手で、戦の時でも堅苦しい言葉を使わない気さくな人です。
見て分かる程の夏侯惇さんへ猛烈アタック
見事空振りですが。
そんな彼を慕うのは、甄姫様と同じ国にいた張コウさん。
とても戦場に出ているようには見えないほど綺麗な男性で重要な戦力です。味方からも結構な評判です。
ぶっちゃけナルシストですが
まぁ度は過ぎていない(男色)だけまだマシですね。
元敵国の人で印象が残り易いのは張遼さん。
文武両道の将軍で決して諦めない方です。泣く子も黙る戦鬼とも呼ばれています。
しつこ過ぎるのはどうかと思いますが
悪い人じゃないんです、本当に。ね、フリル将軍。
それから武の道を極めんとする徐晃さん。
かつて友人であった人でも、敵対するのであれば魏の大義のために討つと決意した方です。
後ろ姿は一昔前の看護婦さんみたいです
女装が趣味な訳じゃないですけどね。
そして曹仁さんとホウ徳さん。
彼らも武勇を求めて魏に尽くしています。まさしく魏の砦。
私の中ではそんなに目立たないので省略します
2人とも優しい人ですよ。
こんな感じで紹介してきましたが、少しは魏のことが分かってもらえたでしょうか。
「おいたぬたん。俺が孟徳好きとはどういうことだ」
と、背後に現れたのは……
「夏侯惇さん。あ、孟徳というのは殿の字です」
「誰に説明している。ちょっと来い」
「本当のことを言ったまでですよ?怒らなくたって良いじゃないですか。別に男色って発言した訳じゃあるまいし」
「仕置きが必要だな、手合わせ願おうか」
「か、勘弁して下さい。殿に時々空気として見られてるなんて言いませんから」
「余程仕置きして貰いたいようだな」
「ぎ、ぎいやあああああ!!」
要は、曹魏は変わり者集団の国なので御座います。私も含めてね。
完