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□バレンタインのお使い
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※色々おかしい点があると思いますが(時間的な意味で)、気にしないでください。




「リンクさん、お願いがあるんですが…」

ある日のナベカマ亭のロビーに1人の少年と1人の女性がいた。

「何ですか、アンジュさん」

リンクと呼ばれる少年が女性…アンジュにそう言うと、アンジュは小さな箱をリンクに手渡した。その箱はピンク色をしていて、赤いリボンの可愛らしい装飾がなされていた。
…プレゼントだろうか。
箱の底には『カーフェイ様』と書かれている。

「…これは?」

「その…彼に…カーフェイに渡してきて欲しいんです」

アンジュは辺りに誰もいないことを確認し、小声でそう言った。
もう夜遅いので、客は皆眠ってしまっているようだ。
リンクはアンジュの顔を見る。
顔が赤いようような気がするのは気のせいだろうか。

「前のようにポストに入れてきていただきたいのですが…」

前のように、とはアンジュからカーフェイに手紙を渡すように頼まれた時の事だ。
(原作のボンバーズ団員手帳、アンジュとカーフェイイベント)

「それと…彼の様子も見てきて欲しいんです」

たくさんお願いしてしまって申し訳ありません、とアンジュはすまなそうに言う。
しかしリンクは、

「分かりました、いいですよ」

と、笑顔でそれを引き受けた。
それを見てアンジュはよかった、と言いたそうにホッと息を吐いて、

「じゃあよろしくお願いしますね」

と、リンクにペコッと頭を下げた。
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