★MGS小説

□午前五時
1ページ/1ページ

体に這う暖かい唇の感触に、思わず体が震えた。
裸のままの柔らかい乳房が体に押し当てられ、小さな指先が悪戯をするように耳朶と顎を撫でている。
手を取り導かれた脚の間は、既に熱い蜜で十分過ぎるほど潤っていた。
スネークは下半身が熱くなるのを感じ寝返りを打って彼女の手から逃れようとしたが、彼女の体も追いかけるように重なり、それはかなわなかった。
シルクのような滑らかな唇が唇へと重なり、スネークは観念して目を開けた。

目を開けると、枕元に置いている目覚まし時計がけたたましい音を立てて鳴っていた。
ベルを止めて隣を見ると、スネークに悪戯をしていたはずのパラメディックは気持ちよさそうな顔をして寝ており、悪戯は全て、夢の中の出来事であった事を理解した。
起きたばかりという事もあるが、夢の中でされた過剰な愛撫に、足の間にある物はすっかり元気になってしまっている。
パラメディックの子供のように安らかで無邪気な寝顔が今は恨めしい。半ば八つ当たりに近い感情を胸に、スネークは裸のままのパラメディックの肌に指を這わせた。
尻から腰へと手を這わせる。うっすらと脂肪ののった肌は柔らかく、手に吸い付くような気持ちよさがあった。そのまま脇腹を撫でると、ふっくらとした唇から喘ぐような声がかすかに漏れた。
触れられている感触が、彼女の夢に良くない影響を与えているようだった。スネークは人の悪い笑みを唇に浮かべ、シーツの中に潜り込んで彼女の胸の先端にある膨らみを口に含み、舌を使ってその場所を弄んだ。
そこに与えた刺激に対する彼女の反応は、驚くほど素直なものだった。眠りが深いのか、音を立てて強く吸っても目を覚まさない。直接的な刺激を受けて恥じらうように膝を閉じ、身じろぎしながら甘い喘ぎを漏らす。閉じられた脚の間に指を差し込むと、そこはうっすらと濡れていた。
このままもっと先に進んだら、彼女はどうなるのだろうか……そんな不埒な妄想をしているうちに、パラメディックは目を覚ましてしまった。
「スネーク……!」
「……おはよう」
悪戯の最中に目を覚まされてしまっては、言い逃れのしようもない。スネークの唇も指先も、彼女の許しがないままデリケートな場所に触れてしまっている。
「寝ているうちに変な事するなんて……」
綺麗な茶色の目で咎めるように見上げられ、スネークは肩をすくめた。
「先にけしかけたのは君だぞ? 俺の隣で色っぽい声を上げて、寝言も相当なものだった……一体どんな夢を見ていたんだ?」
嘘も方便と思って口に出してみたが、思ったよりも効果があった。悪戯をされていた事によって淫夢を見ていたとは気づいていないのだろう。恥ずかしそうに目を反らした。
「……相手は俺か?」
「ばか……」
小さな膝頭を両手で掴み、脚を大きく開いたが、もはやパラメディックは抵抗しなかった。濡れそぼったそこはいつでも男を受け入れる事ができるように見えた。
「スネーク、もう朝よ?」
これからしようとしている事に気づき小さな声で制止を促したが、潤んだ目で見上げてそんな言葉をかけても効果は無いも同然だ。
「君は休みなんだろう?」
スネークは柔らかく開かれていたパラメディックの指に指を絡め、そのまま体を重ねた。
午前五時。スネークが次の任務に出かけるまで、時間はまだまだ余裕があった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ