真っ白の世界に私たちは居た。
「みなさ〜ん!おめざめのようですねぇ!!これから皆さんにこのゲームについて説明させていただきマース!命に関わる大切なことなのでぇちゃぁんと聞いてくださいねっ」
始まったゲームに終わりは見えず
「ふざけんなよ!もうオレは好きにさせてもらうぜ」
次第に、世界は濁り始める
「あはははははっ、こんなに簡単なことだったんだね?」
与えられたのは、
「わ、わたしが…わたし…、どうしたらいいの!?」
武器なのか
「君はぜったい僕が守ってあげる!ほんとうだよ?」
それとも、
「なぁ、どうしてオレの所為じゃないって言える?本当はお前だってわかってるくせに。」
自らを滅ぼすための凶器でしかないのか。
思いは交差する。
想うが故に心は歪みを生み
想うが故に体は動く
それは唯想う故。
人を想う故におこす過ちは、いったい誰の所為なのだ。
このゲームにリセットは存在しない。
6人が目を覚ましたのは、何もない、唯延々と白が続く空間だった。
そこで言われたことはこれからゲームを行う。ということ。
ゲームでの死が直接現実に起こるという不可解な現象。
突然勝手に参加を強制される状況。
当然のように奪われた意思。
リスクに吊りあわないゲームの内容。
それらが6人を困惑させいらだ立たせ、不安にさせた。
まるで本当のRPGゲームのように役を押し付けられ、
現実のような、現実とは全く違う世界に放り出された。
ゲームから脱出する条件はひとつ魔王の役を振られた友人を殺しゲームをクリアすること。
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