心の底から
□心の底から
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「それは………どういうことなのですかな?」
優慰はゆっくりと視線を落とした。
「主様は………もう、長くはないのです。」
「それは………」
「今は、寝たきりでとても衰弱しています。」
皆、黙り込む。
「でも、それがどうしてこれから起こることに関係しているの?」
昌浩がきく。
「私、天之大真神は式神としてずっと生きてきました。
ある魔方陣を書いてもらい、呪文を唱えると主がいないときのみ召喚されます。
そこで名前をもらうと、私はその人の式神になります。」
なるほど、と皆うなずく。