夢想恋華

□夢の中のアイツ
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久々に、アイツの夢を見た



8才の時、実家を飛び出して、闇の世界で生きるようになって徐々に見なくなった……アイツの夢




見捨てられたのかと思ってた



俺がどんどん汚れていくから、こんな俺なんか…嫌いになったのかと思った



だから、凄く嬉しくて、安心した



昔と変わらない、優しくて温かいアイツの手


ずっと逢いたかった、アイツの笑顔









きっと、俺とアイツの出会いはもうすぐ…――






*夢の中のアイツ*
















「おはようございます!10代目!」

「おはよう、獄寺君」

「はよーっす、獄寺」

「ちっ、テメェには言ってねーよ、野球馬鹿!」

「ははっ、相変わらずなのなー」




俺が並盛に来て数週間


尊敬出来るボスに出会い、とても充実した日々を送っていた




(これで、アイツにも出会えたら…文句ねぇのに)




今朝、久々に見た夢のせいで、俺の頭はアイツでいっぱいだった


名前も知らない、夢の中の俺の恋人…


いや、実際恋人なのかはよくわかんねーけど

とりあえず夢の中の俺がアイツを好きなのは間違いない




「獄寺君?急に考えこんじゃって…何か悩み事?」

「え…?あ、すみません!!!なんでもないです!!!」




馬鹿か俺は…


アイツの事ばっかり考えて、10代目に心配かけるなんて…!


これじゃ右腕失格だ



よし、10代目といる時はアイツのこと考えるのはやめよう…










「「「アジト?」」」

「そうだぞ。マフィアにはアジトは必須だからな。今から作りに行くぞ」




始まりは、リボーンさんの何気ない一言


並中にボンゴレのアジトを作るという提案だった




「いいっすね!作りましょう、10代目!」

「ははっ、マフィアごっこも本格的だな〜」

「だからごっこじゃねぇ!!!」




そして俺達は、リボーンさんの提案で応接室にアジトを作る事になり、応接室に向かった



そこで、運命の出会いをするとこも知らずに…―――




 
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