企画小説

□Gの継承
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初代守護者達の認定試験が始まって数日。


俺は非常に戸惑っている。




「あの…さ、そんなジロジロ見られると食べづらいんだけど」

「気にするな」

「気にするつーのっ!!!」


認定試験が始まってからというもの、家にいるときは必ず姿を現す初代嵐の守護者、G。

何をするわけでもなく、ただジーッと観察されるというのは、自分の家だというのに居づらさを感じずにはいられない。




「他の奴らもこんな感じで認定試験受けてんのかよ…」

「いや、こうやって姿を頻繁に現すのは俺だけだろうな」

「なっ!?だったらなんで…!!!」

「他の奴らはお前と違って家族と住んでるからな。そんな頻繁に姿を現すわけがないだろ」

「っ……そりゃ、そうだけど」



俺は一人暮らしだし、見られて困る奴なんかいないけど…。



「それに、飯は一人で食うより誰かと一緒の方が美味いだろ。例え、それがコンビニ弁当でもな」

「……」



確かに最近、味気ないはずのコンビニ弁当がいつもより美味く感じてるけど…。

だからってこんなにジロジロ見られるのは食べづらい事に変わりはない。





「だが、そんなもんばっか食ってるのはどうかと思うぜ?年頃なんだからもっと体力つけろ」

「よ、余計なお世話だっ!!!」




でも、なんか家族が出来たみたいで悪くはねぇかもな…。







Gの継承
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