魂の大乱闘
□いざフィギュア界へ
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「マカー!ソオルー!お帰りー!」
「「………誰?」」
それはいつもと同じように死武専から帰ってきた日のこと
目の前には桃色の髪をした、笑顔の男の人
「わかんないの?マカ!僕だよ、僕!」
「ごめんだけど、知らない
名前を教えた覚えもないんだけど…」
「その前に俺はソオルじゃねぇ!ソウルだ!」
身長は私よりも頭一つ分ぐらい大きい
こんな人、ホントに初めて見るんだけど…
「ねぇホントにわかんないの?僕だよ?」
「本当にごめんなさい、わからないわ」
「悪ィ、俺も知らねぇ」
「そんな…」
当たり前のことを言っただけなのに、この人はショックを受けたっぽい
何回も言うけど本当にわからないの
「…うっ…、うわーん!ブレアーーッ!」
その人は泣き叫んで奥へ行ってしまった
「…アイツ、ブレアのことも知ってんのか?」
「そうみたい…」
しばらく経った奥からでてきたのはあの人とブレア
あの人よりブレアの方が高く、ブレアは桃色の髪の人の頭に手を置いてこっちに来た
桃色の髪の人は泣きじゃくっていた
まるで小さい子どもみたい
「お帰り♪ソウル君、マカ」
「ただいま」
「んで、ソイツは誰なんだ?ブレア」
「本当にわからないの?ソウル君」
次の言葉に衝撃を受けたのは言うまでもなかった
「カービィよ?」
「「…はい?」」
「まったく…、カービィが可哀相でしょ?」
「ブレア、あんた今…」
「だからカービィって言ってるじゃない」
・・・。
「「はぁぁぁぁぁああ!!!?」」
それから理由を説明してもらって、やっと納得した
「つまり、カービィは擬人化してるってことなんだな」
「うん!」
「身長高いんだね…」
「擬人化だもん♪あ、今日、あっちの世界に連れて行ってあげるね!」
「「あっちの世界??」」
「もう7時か…、今行ってもみんな寝てるよね…
約束の時間までこっちじゃ30分か…
じゃあ、あと30分後になったら連れて行くからね!」
何のことだかサッパリわかんないまんまに、私たちはあっちの世界に連れて行かれることになったらしい