連なる夢

□Nightmare 〜Jade green〜
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「ねぇ父さん…銃って怖くないの?」



父さんは帰ってくるといつも自分の部屋にある宝物の2丁の銃の手入れをした



その日僕は銃を手にしている父さんにずっと気になっていたことを聞いた



「そうだなぁ…始めは怖かったよリース
でもね、銃は決して人を傷付ける為の道具じゃないんだ
人を守る為の道具なんだよ
だから父さんは銃の引き金を引くんだ
守る為にね」



そう言って父さんは2丁の銃、ジェシカとステファニーを僕に触らせてくれた



僕はその時初めて銃に触った



あの驚きと嬉しさが混じった気持ちは今でも忘れない



「人を守る為の道具」



その後僕はすぐに家の近くにあった小さな教会に走った



毎日神様に祈りを捧げるのが日課だったけど、その日は"誓い"をしに行ったんだ



「神様、神様、リースは父さんみたいな軍人になります
そして、沢山の人を守りたいです」



それは初めての神様への誓いだったけど…



「何ですってリース!?軍人になるなんて…あなたは女の子なのよ?」



勿論母さんは猛反対、軍人は命を落とす危険が高いから僕にはなって欲しくなかったんだ



「もう決めたの!!リースは大きくなったら軍人になるのっ!!」



「リース…」



「まぁまぁメアリー、落ち着きなさい」



「でもあなた…」



「リース、父さんの部屋に来てくれないか?話があるんだ」



「分かったよ父さん」



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