連なる夢
□Nightmare 〜Jade green〜
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あの日は弟のジェイドと木登りして遊んでた
母さんは僕しか家に帰っていなかったから心配して…
「…ス、リース、
ジェイドが見当たらないけど何処にいるか分かるかしら?」
「さっき一緒に木に登ったから木の上にいると思うよ」
「えっ!?」
それから母さんと木の上で泣いてるジェイドを迎えに行ったっけ
僕は小さい時から木登りとか外で遊ぶのが好きで弟とよく遅くまで遊んだ
弟のジェイドはすっごい弱虫なのに僕の真似ばかりしてよく泣いていた
「ほら、ジェイド、もう大丈夫だからね
今日はお父さんが帰ってきますから泣いちゃダメよ」
「えっ!!父さんが帰ってくるの!?」
僕の父さんはアメリカの軍人で、仕事柄めったに家には帰れなかった
でも僕は父さんが大好きでいつも父さんの大きな背中を見ていた
いつか父さんみたいな大きな人間になりたいと思っていたんだ
「ただいま」
「お父さんお帰り」
「また泣いてたのかジェイド?お前は男の子なんだから強くならなきゃダメだぞ」
「お帰り父さん!!」
「ただいまリース元気にしてたか?」
父さんは帰ってくるといつも僕とジェイドを一緒に抱き上げてくれた
その時僕はなんだか父さんみたく大きくなれた気がして凄く嬉しかった
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