向こうの世界とこっちの世界で、同じ顔をした人にはたくさん会った。
ヒューズ、グレイシア、大総統……
そもそも、こっちの世界の自分だっていたのだ。
「本当に、同じ顔なのに別の人なんだね。兄さん」
今まで乗せてもらっていた車が遠く小さくなっていくのを見送ったアルがしみじみと呟く。
そう、アルフォンスもいた。
「いる」じゃなくて「いた」。
オレもアルも。
最初、オレは魂だけがこっちの世界のオレに入った状態だった。
こっちのオレが死んで。
向こうに戻って。
今度は身体ごとやってきた。
アルも。
こっちの世界のアルフォンスが死んで。
そしてやってきた。
向こうの世界とこっちの世界で、同じ顔をした人にはたくさん会った。
もし。
こっちの世界のアイツに会ってしまったら。
オレはそいつを殺してしまうかもしれない。
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補足
こっちのロイが生きていたら向こうのロイはこっちに来れないんじゃないかな、と。
帰るの諦めて呼び寄せるつもりでしょうか(汗)
nver overlap=決して重複しない
とでも訳してください。めっさいい加減です。英語、わかりません(滝汗)