短編
□インタビュー (P2)
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アメストリス国軍広報誌(1914年秋号)より抜粋
─本日は先日東方司令部から赴任されてきたマスタング大佐にお話を伺います。マスタング大佐、お忙しいところありがとうございます。
大:いやいや。インタビュアーが君のように美しい女性なら大歓迎だよ。
─あら、そんな。。。さっそくですが、セントラルシティと中央司令部の印象はいかがですか?
大:仕事などで何度も来てはいるが、やはり暮らすとなるとイーストシティとは違うな。司令部も東部と違って女性が多くて目の保養にもなるね。嬉しい限りだよ(微笑)。
─イーストシティでは仕事をさぼってデートをしていたと伺いましたが。
大:失礼だな。仕事は終らせていたに決まっているじゃないか。
─……デートは否定しないんですね。
大:美しい女性とのひと時は私の癒しの時間だよ(にっこり)。
─理想の恋人を教えて下さい。
大:いきなりな質問だね(笑)。理想通りなどありえんよ。そうでないから面白いのではないのかい?
─恋人選び、見た目と性格を重視する割合は?
大:どちらということもないが、強いて言えば容姿かもしれないな。内面の性格もおのずと外に顕れるものだよ。特に目などにね。
─今日1日好きな人と一緒。あなたの考えるデートプランは?
大:相手が望むことを第一に考えたいね。行きたいところがあるのなら時間のある限りどこでもご一緒するよ。
─好きな人と初めてカラオケに行くことになりました。相手に何を歌ってほしい?また、何を歌う?
大:好きな人が自分のために歌ってくれるならどんな歌でも構わないが。そうだね、別れ歌とかは遠慮したいな(苦笑)。自分が歌うならスタンダードなラブソングでも(笑)。
─夜の遊園地。初めて二人で観覧車に乗りました。ドキドキクライマックス!
大:一気に甘いムードに持って行くのが常道とは思うが……。
─思うが、何です?
大:そういうのが通用しない相手もいるので……いや、何でもないよ。
─今、どなたか特定の人を想像してたのでは?
大:いや、そんなことはないよ(有無を言わせぬにっこり)。