スキップ・ビート!
□終わりある綺麗事
1ページ/4ページ
「“永遠”って、あると思う?」
作業する手は休めないまま、声だけを寄越すキョーコ。
食器をくるくると器用に新聞紙でまとめる様は、何だか物凄く手慣れている。それを受け取って梱包しながら、蓮はクスリと笑みを洩らした。
「……何か可笑しい?」
「ああごめん、そういう意味で笑ったんじゃないよ。ただ、前にも同じことを聞かれたなぁと思ってね」
少し、懐かしく思っただけ。
ふわりと言って微笑む蓮に、キョーコが手を休めて視線を絡ませる。
「前にも?」
「そう。覚えてないかな……」