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□終わりある綺麗事
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「“永遠”って、あると思う?」

 作業する手は休めないまま、声だけを寄越すキョーコ。
 食器をくるくると器用に新聞紙でまとめる様は、何だか物凄く手慣れている。それを受け取って梱包しながら、蓮はクスリと笑みを洩らした。
「……何か可笑しい?」
「ああごめん、そういう意味で笑ったんじゃないよ。ただ、前にも同じことを聞かれたなぁと思ってね」
 少し、懐かしく思っただけ。
 ふわりと言って微笑む蓮に、キョーコが手を休めて視線を絡ませる。
「前にも?」
「そう。覚えてないかな……」
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