06/26の日記

20:22
6月のミニアスラン
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「ふんふんふ〜ん、ふふふふふ〜ん」
「……珍しいな、アスランが歌うなんて。ご機嫌だね」
「うん!6月は結婚シーズンだから、恋の妖精の力が高まるんだ!力がみなぎって気持ちいいんだ〜」
「そうか。……6月といえば……」
「あれ?シン、どこ行くの?」
「マユのところ」


「マユ!6月の新作衣裳はないのか!?」
「お兄ちゃん、いつのまにか、私がアスランにコスプレさせるの応援してない?」
「う。い、いや、別に応援してるわけじゃ、ないけど……」
「今アスランが着てる、有名女子校のかわいい夏服は気に入らないの?」
「あれはあれでいいけど、もっとこう、6月らしいのがいいなと……」
「もちろん用意してるよ〜。6月らしいやつ」
「そうか!」
「じゃーん!カタツムリの着ぐるみー!造花のアジサイも用意してみましたー!」

「カタツムリ……」
「お兄ちゃん、泣いてるの?」
「6月といえば、ジューンブライドだろーーーーー!」
「そんな、絶叫しなくても……。ちゃんと婚礼衣装も用意してるよ」
「本当か!」
「うん。だから、アスラン連れてきて」
「わかった!」

「マユ!アスラン連れてきたぞ!」
「素早いね、お兄ちゃん」
「マユちゃん、またお着替え?」
「そうだよ、アスラン。お兄ちゃん、着替えがすんだら行くから、自分の部屋で待ってて」
「了解!」

「お兄ちゃん、すっかり自分の欲望に正直になっちゃったなぁ。まぁいいけど。さてと、アスランお着替えしましょうね〜。今回は私も着替えるんだよ」
「マユちゃんも?」
「ふふふ。そうだよ〜」


「お兄ちゃん、お待たせ〜」
「おお、来たか!って、えええっ!?マユ……?」
「どう?お似合いでしょ、私達」
「なんで、お前がウエディングドレスで、アスランがタキシードなんだーーー!?」
「性別に従った、正しい姿でしょ。私達、結婚します!」
「するなーーー!」
「えへへ、男物の衣裳だ〜」
「のんきに、喜ばないでくれ、アスラーーーン!」

「あはははは、お兄ちゃんの焦った顔、面白〜い。満足」
「マユ……お前は、お兄ちゃんが嫌いか……?」
「ううん。大好きだよ、アスランの次に」
「次か……」
「満足だけど、やっぱりアスランがウエディングドレスの方がよかったかな〜。残念、あ、なんか、すごくもったいないことした気がする。今からアスランの服作ったら7月になっちゃいそうだし、どうしよう……」
「マユちゃん、悲しそうな顔、しないで。俺、ウィディングドレス着る!」

「「え!?」」

「どう?着たよ。マユちゃんとおそろい。久しぶりに魔法使っちゃった」
「すっごく似合ってるよ、アスラン!魔法、使えるのね!」
「今は力が高まってるから、色々できるよ」

「他に、どんな魔法が使えるんだ?」
「う〜ん。大きくなる魔法とか」

「「…………え?」」

「大きくなれるの、アスラン!?」
「大きくなれるのか!?」
「うん」

「ア、ア、ア、アスラン、じゃ、じゃ、じゃあ、そのまま、大きくなって」
「シン、なんか、目が恐いよ」
「ダメよ、アスラン、大きくなっちゃ!さあ、逃げましょう!」

「あ、マユ、こら、アスランを連れて行くなーーーー!」

「マユちゃん、どうして逃げるの?」
「アスランの貞操の危機だからよ」
「ていそうのきき?……って、何だろう……???」

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