03/30の日記

20:21
大小チャイナアス
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「アスランさん、やっぱりナース服似合いますね〜。『お注射してください』って言ってみてください」
「なんで、注射される側にならなきゃいけないんだよ。する側だろ、ナースは。……撮るな」
「せっかくデジカメがあるんですから、撮らないと、もったいないじゃないですか。前のマシュマロの着ぐるみの画像も、しっかり残ってますよ」
「消してくれ。あれは人生の汚点だ。後悔した」
「あれはあれで、かわいかったですよ」
「しかし、お前は、なんでこんな服を持ってるんだ?」
「通販で買いました。他にも色々ありますよ。次はこれ着てください」
「チャイナドレス……か」
「はい!」
「着てくるよ」
「あっさりしてますね」
「どうでもよくなってきた」
「自暴自棄!?」


「着てきたぞ」
「アスランさん、素晴らしいです!スリットから見える長い脚!最高!」


「アスラン……!」

「「え?」」


「アスラン、見つけた!大きくなれるなんて知らなかったよ!」
「はあ!?え〜っと、君、どこのシン?」
「なに言ってるんだよ、アスラン!君と一緒に住んでるシンだよ。マユが君を連れてどこかに行っちゃったから、探したんだよ」

「アスランさんと一緒に住んでるのは、俺だ!なんでアスランさんに対してタメ口なんだよ、お前」
「えーっと、そういう君は、誰?俺と同じ顔だけど……マユはどこに行ったんだ?」
「俺は『チョコの香りに包まれて』のシン!」

「俺は『お雛様』のシン……。あれ、もしかして、俺、間違えてる?」

「「「「間違えてる」」」」
「声、多っ!」


「お兄ちゃん、間違えるなんてサイテー」
「こんなに大きさが違うのに、間違えるなんて、うっかりにもほどがあるぞ、シン」
「マユ!アスラン……!」
「アスランが大きかったら、あんなことやこんなことができるのにー!って普段から妄想してるから、間違えたりするのよ!」

「マユちゃん、あんなことやこんなことって、どんなこと?」
「ふふ、アスランは知らなくていいんだよ〜」

「妄想なんて、してない!むしろ妄想してるのは、お前なんじゃないか、マユ!アスランに女物の服ばかり着せて!着物の次は、チャイナドレスを着せるのに、はまってるだろ!」
「だって、アスラン、似合うんだもの。大きなアスラン……アスランさんも似合ってますね。アスランさん、アスランを手の平に乗せてみてください」

「えっ。うわ〜。小さいな」
「大きな自分の手に乗るのは、変な感じだなぁ……」

「大きなアスランさんと、小さなアスランさん」
「小さなアスランと、大きなアスラン」
「「共に、チャイナドレス、か……」」

「いいでしょ?」
「「いい……!」」

「なんだか、好評なようだな。どこがいいのか、よくわからないが」
「わかんないね」
「不思議だな」
「不思議だね」
「な〜」
「ね〜」

「「「いい…………!」」」

「悶えてるな……」
「……どうしたんだろ。みんな、大丈夫ぅ?」

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