03/14の日記

00:09
ホワイトデー
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「アスランさん、今日は、ホワイトデーですね!」
「ああ、そうだな」
「お返しください!」
「はい、これ」
「……アスランさん……これが、お返しですか?」
「そう。不満か?お菓子詰め合わせ。マシュマロ、クッキー、キャンディーにホワイトチョコレート。色々入っててお得だぞ」
「もっと、変わったプレゼントにしてくださいよ!まともすぎます!それでも色物アスランですか!色物の名折れですよ!」
「待てシン!俺の通称は、色物アスランではなく、チョコアスランだ!」

「生クリームとかヨーグルトみたいな白い物を自らの体にぬり、『俺をア・ゲ・ル』と言ってくれるアスランさんを、期待してたのにー!」
「期待するな!」
「白いナース服を着て、『俺をア・ゲ・ル』と言ってくれるコスプレ・アスランさんも、期待してたのにー!」
「着ないって!そんなセリフ言わないし!」


「……ぐすん」
「え?シン?」
「楽しみにしてたのにぃ。……ぐすん……ぽりぽり」
「クッキーかじりながら泣くなよ」
「しくしく……」
「シン〜」
「……ひっく……ぐすん……ぽりぽり」


「あ〜……ちょっと待ってろ」


「アスランさん?あー、行っちゃった。もしかして俺の願いを叶えてくれるとか?ラッキー。今の嘘泣きなのに。アスランさんって、だまされやすいなぁ」



「シン!これでどうだ!ホワイトデーにちなんで、白い衣裳を着た!コスプレをしてやったぞ!俺をア…ア…ア……あぁっ、以下略!」
「略された!あと2文字くらい、頑張って言ってくださいよ。なんですか、それ?」

「大学の4回生追い出しコンパのビンゴゲームで当たった衣裳だ。マシュマロ」
「マシュマロ……俺、シュウマイかと思いました。巨大マシュマロ……衣裳っていうか、それは、着ぐるみですよ、アスランさん」
「着ぐるみだってコスプレだ。こっちの方が、ナース服より恥ずかしくない」
「あなたの基準がよくわかりません」

「え?こっちの方が、普通恥ずかしい?」
「たぶん……」
「……ショックだ……色物度、こっちの方が高いか……」
「あーあ。膝を抱えて落ち込んじゃった。その姿、けっこうラブリーですよ」

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