小ネタ

□雑記小話集4
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8月13日の雑記より。

「アスランさん、どうしたんですか!?その目は!?」
「カラーコンタクト」
「もったいない!俺はあんたの綺麗な緑が好きなのに!」
「そうやって、お前が緑をほめるからだ!」
「はぁ?」
「街を歩いてたら、たくさん緑の目の人がいて……。もやもやしたんだよ。シンの好みのタイプだらけで」
「俺は、目が緑だからっていうだけの理由で、あんたに惚れたわけじゃないですよ!」
「証明しろ!今の俺を好きになれ!」
「なれって言われても、既にべた惚れなんですけど、どうしたら……。ところで、どうして赤のコンタクトを選んだんですか?」
「赤い目が好きだから……」
「…………あの……自惚れでなければ、俺の目が赤いから、赤が好きなんですよね?」
「うん……」
「俺の目が青だったら、青を好きになりましたよね?」
「うん……」
「俺だってそうですよ!あんたバカですね!バカ!あーもうっ!大好きです!」
「うわっ。抱きつくな!」
「嬉しいくせに」
「う……」
「何色の目でも、大好きですからね」
「……うん……」

8月14日の雑記より。

シンアス幼なじみ設定。
「アスランさん、俺の家、改築するんです。それで、工事の間一時的に引っ越すことに……」
「えっ。そんな……っ」
「引っ越しても、まめに会いにきますから」
「ずっと、お向かいに住んできたのに、寂しいな……」
「アスランさん……」
「引っ越しても、浮気するなよ」
「しませんよ」
「信用していいんだな?」
「もちろん。俺は、あんたのものですから」
「シン……」
「そして、あんたは、俺のものですよ」
「……うん……。で、どこに引っ越すんだ?」
「あんたの家の隣。ちょうど空いてたから」
「近っ!隣の家に引っ越してくるのか!離れるどころか近づいてるじゃないか!」
「ベランダで会話できますよ」
「……身を乗り出したら、キスだってできるかもな」
「誘ってるんですか?そんなこと言うと、あんたの家のベランダに飛び移って、夜這いしちゃいますよ」
「鍵は開けておくから、やれるもんなら、やってみろ」
「了解しました。やってみせますよ」
そしてシンは実行するのでありましたとさ。

8月16日の雑記より。
ホラー番組を見るシンアス。

「……なんで、くっつくんだ?」
「怖い番組があるんですよ。一緒に見ましょう」
「ふーん。視聴者の恐怖体験を再現するのか……。この手のやつ、俺は平気だぞ」
「俺は平気じゃありません!」
「腕にしがみつくなよ。そんなに怖いなら、見なければいいのに……」
「怖いのは苦手だけど好きなんです」
「……複雑な心理だな……」

「ぎゃあああっ。うぎゃあっ」
「……シン、うるさい……」
「あっ、離れないでください!」
「痛い痛い痛い。わかったから、そんなに強くしがみつくな。……かわいい彼女が相手なら、素晴らしいシチュエーションなんだけどな〜」
「かわいい彼氏じゃダメですか」
「ダメじゃないけど……こんなヘタレに俺は抱かれてるのかと思うと、なんか、情けない……」
「ヘタレなんて言わないでください。後でベッドでいじめますよ」
「お前、ベッドでは、やたらと強気になるんだよなぁ。詐欺だ……」
「ふぎゃああっ!」
「あ、雷。いきなり近くに落ちたな。テレビのボリューム上げるぞ」
「俺、雷もダメなんですよ。ああっ、雷効果でホラー番組が、さらに怖く……不気味さ倍増……あ、ああっ、うぉっ、うぎゃああっ!」

「シン〜」
「ふぎえぇっ。どひゃっ。ぐおーっ」
「シン〜……ヘタレ〜」
「ぴぎゃあっ!」
「聞こえてないな。ヘタレ〜小心者〜弱虫毛虫〜」
「ぐはぁっ!うひ〜っ!」
「………………………愛してるよ」
「っ!……もう一回言ってください」

「え?」
「もう一回」
「何も言ってないぞ」
「言いました!」
「ほ、ほら、シン、テレビ見ないと」
「テレビはどうでもいいです」
「ええ〜?あ、雷だ〜。怖いな〜」
「雷もどうでもいいです」
「ええっ?」
「もう一回!」
「お前、怖がってたのは演技か?」
「怖さなんて、吹っ飛びました。アンコール!アンコール!」
「あ、あ、あい、あい…………あいうえお」
「………………アスランさん……」
「……はい」
「ベッドにいきましょう。……あんた、ベッドでは素直でしょ?」
にっこり笑ったシンの顔は、ホラー番組より怖かった。(アスラン談)
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