12/30の日記

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バカップル?
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「アスランさん、なんで、涙目になってるんですか?」
「なんでもないよ。もう話は終わったのか?」
「はい。バッチリです!」
「バッチリって……聖夜シンに、変なこと吹き込んでないだろうな」
「役に立つことを教えてあげただけですよ。な?」
「え……っあ、はい……」
「そこで聖夜シンがなぜ赤くなるのか、つっこみたいところだが、まぁそれは聖夜アスランに任せる。俺は俺で、大事なことを聖夜アスランに教えたしな」
「あんたがどんなこと教えたのか、気になりますけど、それは聖夜シンに任せておきますよ。ということで、アスランさん、濡れ場の続きしましょうか」
「できるわけないだろ!バカ!こら、どこに連れて行くんだ!離せー!」


「シン……温泉シンの話って、どんなだった?」
「え……それは、ええと、言えません」
「言えないような話、したのか……」
「そっ、そういうあなたは、なにを教えてもらったんですか?」
「教えない」
「ええっ」
「……あの、さ、シン、俺のこと、これから、『アスラン』って、呼んでくれないかな?」
「よっ、呼び捨てにしろってことですか!?」
「うん。さんづけじゃなく、名前、呼んでほしい」
「そんなことできませんよ!」
「どうして?」
「恥ずかしいです」
「名前呼ぶだけなのに?」
「はい……」
「呼んでみて」
「そんなっ」
「いいから、呼んで」
「ア……スラン……さん」
「さん、つけちゃ、ダメ」
「アスラン…………さん」
「ダメだって言ってるのに」
「ア……アスラン!」
「…………っ!」
「アスラン……?顔、真っ赤ですよ」
「わかってる。……お前も、真っ赤だよ」
「なんか、照れくさくて、困ります」
「俺も……」
「ですよね……」
「うん……」


「これ以上聞いてられるかーーーー!ハイネ!ハイネーーーーー!聖夜シンアス、回収しに来てくれ!」
「シン、落ち着け!」
「二人の様子が気になって、濡れ場の続きするのやめて、戻ってきたら、これですよ!なんなんですか、この初々しいバカップルは!聖夜シン、お前にだって、胸の中に渦巻く欲望とかあるだろ!押し倒したいとか、その他もろもろ思うだろ!純情ぶるなー!」
「シン!自分と違いすぎるからって、妙な嫉妬はよせ!」
「この二人を見ていると、自分がけがれているような気がして嫌です!」
「それはわかる!わかるが、とにかく落ち着け!」


「温泉シンが、ずいぶん怒ってますね」
「初々しいバカップルって言われたな」
「バカは嫌だけど、カップルっていうのは、いいですよね。恋人同士って、認められた感じで、嬉しいですよね、アスランさん」
「シン、『アスランさん』じゃなくて、『アスラン』だろ」
「あ、すみません。つい」
「慣れていこうな」
「はい」
「シン……」
「アスラン……」


「ハイネーーーーーーーー!!」
「シン、落ち着けって!」

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