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□七夕
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今日は7月7日。
またの名を七夕。
とゆう訳で、図書館内には竹が立ててあり所々に短冊がついていた。
隣には短冊と机があり、誰でも書けるようになっている。
「柴崎ー。見て見て。お姫様になれますようにだって!かわいいー」
「こっちは彼氏が出来ますようにだって。最近のガキはませてんのねー。明らかに幼稚園児の字よ」
子供達が書いた短冊で盛り上がる郁と柴崎。
「柴崎さーん」
遠くで柴崎を呼ぶ声がした。
「あっ、あたし行くわ」
柴崎は急ぎ足で声のした方に向かう。
郁はまだ短冊をまじまじと見ていたが、何か発見したような顔つきになった。
その瞬間肩に堂上の手が乗った。
「郁、短冊もいいが仕事をしろ」
堂上は溜め息混じりに言う。
「篤さん。今ちょと気になる短冊見つけて…」
そして郁はある短冊を手に取った。
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