ここでは私が文芸社から出版したほのぼの猫生活という本の紹介です。

ある日駐車場に倒れている、やせこけた野良猫を見つけた。

かわいそうに。。
せめてお墓でも作って。。。


そっと手をのばした。
あ、生きてる!
。。。。。
とにかく
このままじゃあ、死んでしまう。。
でも、うちでは飼えない。。
どうしよう。。
。。。。。。
だって、ほっとけないじゃない!

約1時間後
もしかして、大変なやっかいごとをしょい込んだのでは。。。
こんなはずではなかった。。

次の日
何で?
思わずため息が出た。
何でなの?
自分のため息のあとを追った。
そしてその、ため息の先の、2つのぎらぎら光る目を見た。

じっとにらみ返してくる。
情けなさが、いらだたしさにかわろうとしていた。 その時、

『あ。。。』
。。。。。。。。。。。。。。

次の日
『なんとまあ、こりゃ、完璧な野良猫じゃないか!』
人の良さそうな先生が思わず感嘆の声をあげるほど、その猫は
『臭い、汚い、可愛くない』の3Kだった。
『交通事故にあってるね。後ろ足両方つぶされている。それに、ひどい栄養失調と極度の貧血。おまけに猫エイズまで持ってる』
という診断だった。
まるで、不幸のてんこ盛り!だ。

『ところで』
先生の顔が、真面目な顔に変わった。
『この猫飼いますか?』
一番してほしくない質問ではあったが、避けて通れない質問でもあった。

こんなグチャグチャの猫、他に飼いたい人なんか。。。。
と思った瞬間、
『飼います』
と、口が勝手に答えていた。

先生の顔がほっとした顔に変わった。

。。。。。

かくして始まった”ほのぼの猫生活”は、笑いと驚きと感動の日々だった!

しっかり笑ってもらって、最後に心がほっと温かくなってもらえたら、と思います。

『ほのぼの猫生活』文芸社
四六判 上製 88頁
  定価 945円

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