〜Prince of Tennis〜

□the story..02 * 新たな生活
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the story...2 『新たな生活』





side 凛





大丈夫・・・私達はまだ会えるんだ

バレなければいい話
柊だってきっと賛成してくれる


いや・・・柊が望む通りに
私は生活していけば良い


もう良いんだ
柊の笑顔が見れなくても
一緒に居られれば良いから




『・・・凛、大丈夫?』


『・・・え、柊
アイツはもう・・・』


『もう居ない
どっかに行った。

それより、大丈夫?
顔、青いけど。』


『大丈夫!
柊も大丈夫?怪我してない?
どっか痛いところとかは!!?』


『別にどこも怪我してないし
痛くも無いから・・・。』




”よかったぁ〜”って私が言うと
柊はちょっとだけ笑った


気付かなかったけど
いつの間にかアイツは居なくなっていた

教室のケンカもおさまったし
中に入ることにした




『柊、とりあえず教室に入ろう!』


『・・・あ、うん』




一騒動が過ぎて
5・6時間目も凄く早く過ぎたように思える

そろそろ下校時刻になる・・・

なんだろう私は、とても大事な・・・大事なモノを
遠い昔、無くしてしまったのではないのだろうか

そう頭のナカをよぎったのは
気のせいかもしれない










【 8日 】

side 柊






はあ、昨日の昼休みのはなんだったんだろう。
何でアイツがココに居たんだ?




「ねえ龍仙寺さん、
一緒に女テニの仮入部行かない?」


『あ・・・考えとく。』


「わかった!
返事待ってるね」




部活か・・・どうしよう。
とりあえず凛に聞いてみるか。

どうせテニスだろうけどさ。




『凛今日から仮入部だけど、どうする?』


『う〜ん・・・弓道も捨てがたいけど
やっぱりテニスかなぁ
ココの男テニ強いって話しだしさ』


『やっぱりか。』


『なに?”やっぱりか”って!』




確かに弓道も良いな・・・。
てか、正直・・・部活めんどくさいな。




『よっし!
見学へ行こう、柊!』


『はいはい。』










〜女子テニスコート〜






一応、女テニを見に来た。
まあ、お手並み拝見ってところだな。




『うわ・・・男子と比べたら悪いと思うけど、
あんまり強くないね・・・女子』


『うん、確かに弱い。』




もうちょっと強いかな・・・とは思ってたけど
さすがにここまで弱いと呆れるわ・・・。

だめだめじゃん女子。


ここ見ててもつまらないし、
思い切って男テニ見に行くのもありか?




『凛、男子見に行ってみない?』


『お、それ良いかも!
よっし、行こ行こ』










〜男子テニスコート〜





『おっ上手いじゃん男子!
やっぱ、これ位じゃないとね!』


『まあ、そうだね。』


『でも想像してたより下手だね・・・。
もしかして、レギュラー陣じゃないとか?』


『ありえなくは無いでしょ。』




見た限り、本当に上手いなっていう人はいないし、
凛の言う通り、この中にレギュラー陣居ないのかも。


・・・ん?誰か来たな。



「おお、どうした
マネージャー希望か?」
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