りゅき☆すた

□第3話 戦う理由
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「仮面ライダー龍騎…、早めに潰しておいた方が良さそうね」



そう言うとナイトは、手に持ったダークバイザーで龍騎へと攻撃した。




「お、おい!やめろって!」



シンジは必死で避けながら制止を呼び掛けるが、かがみは止める気配を見せない。


そう何度も避けられるわけもなく、ナイトの攻撃を受けたシンジは後方へと吹っ飛ばされた。




「くっそ〜、あったまきた!!」



このまま黙ってやられるわけにはいかない。


シンジはデッキからカードを引き抜き、ドラグバイザーへとベントインする。



それを見たかがみも同時にカードを引き抜き、ダークバイザーへとベントインした。




−SWORD VENT−




−TRIK VENT−




シンジの手にドラグセイバーが召喚され、それでかがみへと切り掛かる。



だが、命中する直前、ナイトの体が二つへと分身し攻撃は躱されてしまった。



「ふ、双子か!?」



シンジがそう言った瞬間、ナイトは更に三体へと分身する。



「み、三つ子!?」



困惑するシンジを尻目に、ナイトは更に分身していく。


あっという間に、八体のナイトが龍騎を取り囲んでいた。



一気に手数が八倍になったナイトの攻撃に、シンジは為す術がなかった。




「ぐ……あ…」



ナイトの激しい攻撃に、シンジの体がぐらつく。


かがみは更に蹴りをいれ、龍騎をダウンさせた。




「悪く…思わないでね」



かがみはデッキから「ファイナルベント」のカードを引き抜く。



それをベントインしようとした瞬間、





「やめて!かがみ!!」



「……こなた」




こなたの声が何もない中空から響く。



かがみはカードを持つ手を止めた。



「そんなことするなら、わたし、もうかがみとは…」


こなたの声は、少し震えている。



「………」



かがみはゆっくりと、剣を下ろした。







りゅき☆すた
第3話 戦う理由







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