貴方の温もりに包まれながら目覚める朝はなんて素敵なんでしょうね、 そんなことをいつも考えているからなのか、今朝は隊長の香が私を包んでいる錯覚。……いや、錯覚じゃあ、ない…ここは隊長の部屋? 『なん、で…?』 掠れた声が自分の喉から発せられる。…そうだ、私は昨日仕事中に隊長に…、 それで、気を失っちゃって… 『…隊長が運んでくれたのかな、』 そう口にした途端、私の顔はふにゃりとにやけてしまう。たったそれだけのことで私は嬉しくなる。…あぁ、私は本当にあの人のことが好きなんだな、と思い知る。 スクアーロ隊長、…貴方は、私のことをどう思っているのですか? 私は何気ない貴方の言葉、行動、ただそれだけで一喜一憂してしまうのです。…ああ、この気持ちは重いのですか? そんなことを考えながら私はスクアーロ隊長のベットに倒れ込む。 …隊長の香に包まれている。それがとても嬉しい。でも実際には隣に貴方はいないし、温もりなんて何処にもない。 なんて間抜けな朝 (いくら夢見たって)(望んだ朝はきやしない) |