永遠の翼

□永遠の翼.7
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「ナルト・・・

景気よく毒血を抜くのはいいが・・・・


それ以上は・・・






出血多量で死ぬぞv」



「ぬぉぉ!
ダメ!それダメ!


こんなんで死ねるかってばよ!!」



カカシの言葉に、ナルトは今更になって気付いて驚いたかの様に演技をする。



(・・・・・ま、九尾のヤツがいるからこんな傷じゃ死なねーけど)


表面では驚いているように見せてはいるが、その内心はとてつもなく冷めていた。
手の刺し傷程度で出血多量になど、自分がなる筈がない。


――――ナルトは中に封じられている九尾のお陰で治癒力が異常に高い。



この程度の傷ならば、手当てしなくとも数分ですぐに治る。
焦る必要などないのだ。



・・・けれども今はドジで力のない偽りの姿。
一応他の下忍達がいる手前もある、手当てしなくてはならない。


治療しようと手を伸ばすカカシを内心嫌々ながらも受け入れようとした時、



「先生、私が診ましょうか・・・・?」


医療道具、色々持っていますから。


「あ・・・・神楽?」



いつの間に来ていたのだろう。ナルトの斜め前に来ていた神楽は、傷を見ながら少し控え目な態度で言う。



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