永遠の翼

□永遠の翼.4
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木々の生い茂る森の合間を、3つの影が通り抜けていく。
微かな葉の揺れ以外、何の音も聴こえない。



戒が先頭を走り、その数m後ろを追うように緋焔と勾夜が走る。




3人の間に会話はない。
――――否、声を介しての会話がないといった方が正しいか。


緋焔と勾夜の間には暗部がよく使用する、意識間での会話があった。





〈アイツ、どう思う?〉


〈戒か?まぁまぁじゃねぇ?〉


〈ま、俺等程じゃないだろ〉

〈まぁな〉


そう会話しながら前を走る戒を見た。


緋焔や勾夜にとっては余裕、と言えるものだが、普通の暗部よりは断然速い。
音も最低限のそれしか、たてていない。流石、一番隊隊長なだけはある。



〈・・・・そーいやコイツの武器って何だ?〉


ふと思い出したかのように、緋焔が言う。


〈戒の武器?
・・・・確か刀だったはずだぜ〉


〈刀?〉


〈あぁ。白い細身のヤツを使うらしい〉


〈よく知ってるな〉


〈・・・・・俺の情報網舐めんなよ〉


〈ククッ・・・・悪ぃ〉




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