タレ文詩(過去)

□キャンディーの消えた日
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星が上から落ちてくる

星は私の手をすり抜け
下へ下へと落ちていく

それは止まることはなく
奈落の先で音を立てて砕け散った

星はミントキャンデーの様な色で

私は砕けた星の欠片を一欠片
口に入れて味を確かめる

苦いと感じたその味は
欲望渦巻く悲しい味

私は星の欠片を集め
白いティッシュで包んで捨てた

その日
地球と呼ばれていた星が

銀河という舞台から姿を消した

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