タレ文詩(過去)

□終わりのない世界
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彼女が時々、音を漏らすように吐く

「この頃、とっても疲れるの」・・・と

僕はそれをいつも聞かないふりをする

彼女から笑みが消え

その言葉が毎日のように出始めた頃

僕は彼女に会うのをやめた

彼女はそれでも毎日メールを入れる

だけど僕は見ずにいた

そのメールが百通目になったとき

彼女はバベルの塔へと足を踏み入れ

地球とキスをするために

天使のごとく舞い落ちた

そして僕は新しい彼女に音を漏らす

「この頃、とても疲れるんだ」・・・と

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