ノベル(短編集
□ひぐらしょーせつ
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俺は隣りの席に座っているレナに、知恵先生のことを聞いてみた。
「なぁレナ、」
「どうしたの?圭一くん」
「知恵先生ってさ、なんで頭にバンダナをつけているんだ??」
「えー?圭一君知らないの?知恵先生ってば、昨日の晩にパーマかけて失敗しちゃったんだよ、だよ…!!」
まさかあの知恵先生がパーマをかけていたとは……
俺は先生の失敗したパーマを想像しながらも、周りに悟られないように、冷静さを保つのに必死だった。
ぼとぼと…
「うわ!?」
と俺の頭に、石みたいなものがふりかかった。
「な…なんだこりゃ!?」
それを頭から取り出し、手のひらに乗せた。
「こ…こりゃあ一体!?」
俺の手のひらに乗せたその物体は、今まで見た事のない未知なる(?)物体だった。