世界の物語
□第14話「ジャニス・カーン」
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名前を聞いてキールが微かに反応する。
キール「もしかして、異端視されている、あのジャニスか?」
ジェイド「その通り、あのジャニスですよ」
ジャニス・カーンという男はどうやら学会から異端視されている科学者だというのは二人の会話から聞いてわかる。
リィアナ「ラルヴァを作ったのがそのジャニスなら、凄い人?」
素直に尋ねるとジェイドは笑い、キールは渋い顔、リフィルとジーニアスは苦笑するので、他のメンバーは頭に疑問符を浮かべる。
そんなメンバーにジェイドが笑いながら話す。
ジェイド「確かに凄いですが、今の今までラルヴァが有名にならなかったのはジャニス、提唱者である彼自身自身が無名だったからなんですよね」
イリア「うわぁ…キツ…」
ジェイド「事実ですから」
にこやかに笑うジェイドにみんな顔が引き攣る。
リフィル「開発者のことも知っておかなくてはいけないけれど、問題はこっちよ」
リフィルはテーブルに地図を広げ、ある場所を指で押さえる。
そこには【ペリー鉱山】と書かれており、リフィルは続けた。
リフィル「ラルヴァのデモンストレーション実験がペリー鉱山で行われることがわかったのよ」
「「「「!!?」」」」
紡がれた言葉に一気にざわつくホール。
ガイ「それはまた、いきなりだな…」
ルカ「うん…いつ、実験が行われるの?」
リフィルの代わりにジーニアスが答える。