世界の物語
□第12話「呼ぶ声」
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コレット「よかったねロイド、ジーニアスや私には先生そんな事してくれないもん♪」
ロイド「それはコレットとジーニアスが頭いいからだと思うぞ…」
リィアナ「?それはロイドが頭が悪いっていうこ…」
ロイド「あーあーあーあーあーああああああ!!!!!」
――…‥
ロイドとコレットと別れ、リィアナは何気なく甲板に向かう。
声がまた聞こえるかもしれないとどこかで期待していたのかもしれない。
梯子を上り、甲板に顔を出すと潮風が頬を髪を撫でていく。
乱れる髪を手で抑えながら、甲板にあがりきる。
リィアナ「!」
先客がいた。
カノンノ「お疲れさま、リィアナ」
いつもの場所で腰を下ろして、膝を軽くまげて少女、カノンノは座っていた。
カノンノ「ここの生活には慣れた?」
リィアナ「うん、大丈夫」
カノンノ「器用だもんねぇ、仕事だって軽くすいすい終わらせちゃうし」
立ち上がって服を払いながらカノンノは船縁に手を乗せた。
リィアナも船縁に近づいて海を見つめる。
リィアナ「みんなに助けてもらってる」
カノンノ「でも、リィアナなら何でもやれそうだよ」
風がまた髪を撫でていく。
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