世界の物語

□第10話「人形士」
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――…



腕に依頼されたサンゴを抱えて歩くリィアナと鞘にしまった剣を肩に乗せたカイウス。

今回はカイウスと共に依頼を受けてサンゴの森へ来たのだ。

なんでもアクセサリーを作りたいが森は危険だということでサンゴを取ってきてほしいという依頼。


カイウス「リィアナ無茶するなよー、びっくりしたよ」


カイウスの言葉にリィアナは多少考える仕種をする。


リィアナ「カイウスなら大丈夫だって思ったから」

カイウス「う、それは嬉しいけど…今度からはちゃんと一言言ってからにしろよな。結構焦るよ」

リィアナ「うん、そうする」


「持とうか?」と尋ねた少年にリィアナは「大丈夫」と首を振り、腕に輝くサンゴを大事に持ち直してカイウスに答える。


カイウス「何かあったら俺が怒られるからな…」

リィアナ「?」

カイウス「ああ、ルビアにだよ。変に心配性っていうか……お前に、だな!」


ニカッと白い歯を見せて笑う少年。
わからないリィアナは笑顔を見せるカイウスの後についていくだけだった。









バンエルティア号に帰還した二人が通路を歩いていくと見慣れない人物。



(…女の子?)



視線の先にいるのは黒い髪をツインテールにした女の子。

ピンクの服を着ているのだがどこかで見たことあるバッチをつけていた。
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