世界の物語
□第7話「保護」
3ページ/5ページ
チャットに言われたようにゲストルームに入るとそこにはガイとルークの二人がいた。
リィアナ「こんにちは」
ルーク「あ、呼び出したりして悪いな」
リィアナ「ううん、気にしてないから平気…あ、ありがとう」
ルークに頭を振ると横からガイがリィアナに椅子を勧め、少女は素直に腰をおろした。
ガイとルークも椅子に座ってリィアナと向かい合う形で話を始める。
ガイ「さっきはすまなかったな、改めて謝罪と礼をさせてくれ」
「もういいよ」と言おうとしたリィアナをガイは手で制す。
ガイ「剣を向けて悪かった、そしてルークを助けてくれてありがとう」
ルーク「俺からも言わせてくれ、感謝してる、ありがとう…敵扱いして本当にごめん」
リィアナ「うーん…あの場にいて剣を構えてた私も悪いから敵扱いされても仕方ないよ?猫はいなかったし…」
ルーク「ね、猫?」
リィアナに怪訝な顔を向けるルークにガイが目で彼に訴える。
それに気付いてルークは姿勢を正しす。
ルーク「俺は…いや、私はルーク・フォン・ファブレといいます、えっと、グランマニエの公爵家の者です」
リィアナ「…?」
いきなり口調が変わった青年に今度はリィアナが彼の顔を不思議そうに見つめる。
「俺…じゃなくて;」と物々呟くルークにガイは隣で苦笑しながら見守っていた。