世界の物語

□第6話「勘違い」
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待って…ッ、やめてーー!!!!!





???「!?」

リィアナ「!」



悲鳴に近い声が洞窟中に響き渡る。



(この声…)



聞き覚えのある声にリィアナが顔をあげると、そこには見慣れた顔がいた。



リィアナ「ファラ…?」



そう、そこには今にも泣き出しそうなファラ、隣には焦った顔のリッドとルカの姿もある。
更にその後ろには見知らぬ男女の姿もあった。



???「やれやれ…ガイ、剣を収めてください。彼女は追っ手ではありませんよ」


眼鏡をかけた一人の男性がため息を吐く。
その声、姿を見て今度はガイと呼ばれた金髪の青年、後ろで座っていたルークという青年が驚いた顔をした。


ルーク「ジェイド…!?」

ガイ「な…、じゃあ君は追っ手じゃなかったのか…?」


剣を収めるのも忘れて尋ねてくるガイにリィアナは彼を見上げながら頷く。


リィアナ「うん。人違いってこと言いたかったけどタイミングが合わなかったっていうのか…」


危うく倒される所だったのかもしれなかったというのにあまりにも冷静な少女にガイは呆然とする。

彼は慌ててリィアナに突き付けていた剣を鞘に収めると同時にファラがリィアナに抱き着いた。


ファラ「無事でよかった…!間に合ってよかった…!!」

リィアナ「ファラ泣いてるの?」

ファラ「泣きたくなるよ、リィアナのバカ!!」


力一杯抱きしめられリィアナは肩に顔を埋めているファラの頭を優しく撫でた。
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