世界の物語

□第3話「自己紹介」
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ルカ「その掟、今、イリアが作ったんじゃないの?!」

イリア「あらン?鋭いわねぇ、ルカ君ったら♪」




会話を聞いてこの少女はイリアという名前だと知る。




(でも)




何故だろう、むず痒く感じてしまう。

初めてなのに。

本当にどうしてなのだろう。





いつものように話してほしい








(いつもの、ように…?)











リィアナ「敬語はいいよ?普段通りに話してくれれば。ルカたちも楽でしょ?」


ルカ「え…うん、でも…」
イリア「ほーら、リィアナもこう言ってんだから!そんなんだからアンタいつまでたっても友達が出来ないのよ!」





最後が軽くルカに効いたのだろうか、彼の顔が引き攣ったままだ。

それも日常茶飯事なことなのか、言った張本人は気にせず話を進める。





イリア「あ、遅れちゃったけど、あたしはイリア・アニーミね、よろしくぅ!」




毒を散々吐きながらも、少女イリアは改めて自己紹介をし、少女もまた明るく笑いリィアナを歓迎した。








―――…











リィアナ「次はどこにいるんだろ」



あれからルカとイリアと別れ、他のメンバーを探して船内を回っているのだが…

仕事に行ってるのか、全く出会わない。



船内を歩き回りやがて、ホールにたどり着く。

船の前方だろう方は窓ガラスが縦いっぱいで外の景色が飛び込んでくる。


近くの椅子に腰掛け目の前に広がる青い海を眺め一息をつく。



そして目を閉じては首を傾げる。


ーーーー"ない"




リィアナ「やっぱり何も覚えてない」




何度もバンエルティア号に落ちる前の記憶を探るが……"ない"。

見つからない。

靄がかかってるとはよく言うが、正にそれだ。

真っ白だ。






(考えても見つからないし………そのうちに思い出せるかな)





リィアナは考えるのをやめて残りのメンバーを探しに立ち上がった時だ。


目の前にまたもや少年少女の二人組がいた。






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