世界の物語

□第3話「自己紹介」
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特に緊張しているわけではないのだが、深呼吸をして足を踏み出す。


自動で扉は開くことにリィアナは驚きながらも部屋に入った。






リィアナの姿に中にいた人物たちが顔をこちらに向ける。


一人は銀髪の見た目に似合わぬ大剣を背中に背負った大人しそうな少年と、

もう一人は赤い髪の二丁銃を携えている気の強そうな少女。


少女は広いソファーに体を預けてグテーとしているのに対し少年はその隣で立っている。



(挨拶…)





リィアナはカノンノに言われた事を思い出し二人に歩み寄る。




リィアナ「初めまして、私リィアナ、今日からよろしくね…?」




(これでいいのかな…?)




軽くお辞儀をして顔をあげれば、少年が慌ててリィアナと同じようにお辞儀をした。



「あ、その、僕はルカ・ミルダと申しま…」
「ああ〜!!もうっ!相変わらず堅っ苦しい挨拶ね」




銀髪の少年、ルカの言葉は少女のうんざりした声に見事に消された。

隣を見ればしかめっ面の少女の顔。


ルカは少しびくつきながらも少女に返す。



ルカ「で、でも…初対面の挨拶って大事だと思うよ?やっぱり丁寧にしといた方が…」



すると小馬鹿にするような笑いを浮かべて、少女はソファから立ち上がりルカを見下す。




???「ふふん、あんた海賊の掟を知らないんじゃないの?」


ルカ「え"」





不安げな顔のルカに満面の笑みを見せる少女。


そして二人のやりとりを眺めていたリィアナをビシッと指差す。




???「《後輩は先輩に絶対服従》!!リィアナは今日から働くってワケでしょ?じゃあ、あたし達先輩じゃん!」


リィアナ「なるほど」


ルカ「わーわー!!真に受けちゃダメだよ!」





めちゃくちゃな理論を普通に納得しているリィアナをルカが制す。

それは納得しちゃ駄目だよ!と焦りながらわたわたする少年に目を丸くするしかない。






(なんだか難しい…)






悪意がないとわかるからこそ、受け入れらるという感じなのだけど

またそれを口に出すと少年ルカが更にわたわたするのだろうと思い、言葉を飲み込む。






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