世界の物語

□第26話「再認識」
1ページ/5ページ





新しい仲間となったユーリと甲板で別れたリィアナ。

青年はしばらく海を見ていたいとのこと。












リィアナ「あ」




通路を歩いていくとちょうどジェイドが部屋から出てきたところに遭遇する。


彼も少女に気付いて部屋の扉を閉めて近づく。



確かあの部屋は医務室だったはず。

そして、赤髪の青年を思い出す。





(そうだ、ジェイドが部屋に連れて行ってあげてたんだ)





怪我は完治してはいたが、体調が優れず、倒れそうになっていた青年。


彼は大丈夫なのだろうか。


少女の心情を悟り、ジェイドはいつもの笑顔を向ける。




ジェイド「今は大分落ち着きを取り戻したようで大人しいですよ」



リィアナ「体調まだ悪いんだ」



ジェイド「……リィアナ、少しこちらへ」





そう言って腕を取り、通路の端にまで行くジェイド。

拒む理由などない為、素直に従うと、彼がゆっくり腕から手を離し、小さめの声で話始めた。





ジェイド「彼はアッシュといい、話を聞く事が出来ました」



リィアナ「ジャニスを探してるみたいだったけど…」



ジェイド「はい、彼はかつてジャニスの行った実験中、生成されたラルヴァをその身にあびてしまったそうなんです」






次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ