世界の物語

□第23話「引っ掛かる言葉」
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スパーダ「リィアナ、一緒に修業しようぜ」





食堂で昼食を食べていたリィアナの後ろからスパーダが声をかける。


リィアナは不思議そうに少年に向き直る。




リィアナ「昨日しなかった?」





記憶が正しければ、どうしてもという少年に昨日二人で修業をしたはず。





スパーダ「昨日は昨日、今日は今日、だろ?」



リィアナ「うん…?」


ティア「駄目よ」




適当に言いくるめられそうなリィアナを隣に座っていたティアが止める。





ティア「リィアナは依頼を朝だけでも3、4件こなしてるのよ?」



リィアナ「ティア、私なら大丈…」



ファラ「私もティアに賛成だよ!」





今日の料理当番であるファラが腕まくりをして、おたま片手にキッチンからスパーダを指した。





ファラ「スパーダも少しはリィアナのこと気遣ってよ!」


スパーダ「や、本人が大丈夫って言ってんだし大丈夫なんじゃ…」


ファラ「スパーダ!」


スパーダ「わかったよ…」





渋々少年は近くのテーブルで山盛りの料理を食べているリッドの隣に座る。


するとリッドがファラを見ながら呆れたようにため息をはく。





リッド「人の事言えないだろ…」


スパーダ「…あ?リッド、何か言ったか?」


リッド「いや、何も」





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