世界の物語

□第19話「帰還」
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リフィル「何て事…」




ラルヴァを使った実験を目の当たりにしたリィアナたち。


山々を簡単に吹き飛ばす威力。


あまりにも恐ろしい力。




リフィル「ラルヴァに、これほどまでのエネルギーがあるなんて想像以上だわ…日常生活だけになんて留まらず悪用の道を辿ってしまったら…」


ジーニアス「どれだけの人が被害に遭うかわからないよね」




最悪の事態を考えてリフィルは直ぐさま荷物を背負ってリィアナとジーニアスの二人に向き直る。




リフィル「…急いで帰りましょう、やらなければならない事が出来たわ」




彼女の言葉に頷き、歩き出した三人。

しかし、リィアナは立ち止まる。





(さっきの声は…いつもの、だけど聞こえなくなってた声だった)





ラルヴァの実験と同時に聞こえた声。

はっきりとそれはリィアナに届いた。





リィアナ「『やめて』…」





ラルヴァの実験を拒むかのように訴えた感じの悲鳴。

何故か胸の辺りがズキズキと痛み、手を添える。






ジーニアス「リィアナ!早く船にもどろうよ!」




リィアナ「今行く」






先を行っていたリフィルとジーニアスがこちらを振り返って立ち止まっている。

リィアナは首を左右に振って、二人の元へ駆け出した。















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