世界の物語
□第17話「ペリー鉱山へ」
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バンエルティア号の工事から三日目。
船の片付けは終わり、残るはリフィル、ジェイド、キールの古代文字解読及び改造のみ。
することがなくなったメンバー達は片付けをしているときに溜まっていた依頼を受けて、それぞれ行動していた。
パニール「リィアナさん、物覚えが早いわねぇ〜」
食堂ではリィアナとパニールがキッチンの前で何やら作っている様子。
昨日の事から今日は大人しくパニールの手伝いをするようにチャットから言われていたリィアナ。
過保護すぎやしないかというメンバーの声にチャットは…
チャット『知らないんですか?リィアナさんが昨日ガイさんと行って下さった港ではリィアナさんの話題で持ち切りだそうですよ?』
ティア『買い出しに港に行ってきたけれど、昨日の今日の朝でもまだ話題になっていたから…』
カイウス『騒ぎっていうのも変だけど、今日は船で待機でいいんじゃないかって話してたんだ』
チャット『ということです。リィアナはもちろん悪くはないんですが…何せ“リィアナ”ですから…』
最後の一言に全員は「なるほど」と納得し、リィアナは素直に頼みを聞き入れたということだ。
リィアナ「そうかな…?言われた通りにしてるだけだけど」
パニール「言われた事を簡単にしかも完璧にできる人はそういませんよ、素質があるんじゃないかしら?」
出来上がった物をお皿に移し、椅子に座った時。
ゼロス「パニール、カノンノちゃんが呼んでるぜ」
扉の方を見ればいつの間にかいたゼロス。
いつものように笑いながらテーブルの二人の所へ。
パニール「あら、わざわざありがとう」
ゼロス「いいってことよ」
青年にお礼を言い、パニールは食堂を後にする。